環境経営

環境経営

環境に対する基本的な考え方

当社グループは「環境保全に努め、安全で効率的な海陸一貫輸送を通して社会に貢献する」ことを経営理念としております。地球温暖化による海面上昇や猛烈な台風の頻発およびその影響による高潮の発生などの気候変動リスクは当社グループの主力事業に多大な影響を及ぼす可能性があり、気象、海象予報を収集・分析し、安全運航に努めていく所存です。

気候変動に対する戦略

気候変動への対応は、当社グループの持続可能な成長においても重要なテーマであると考えています。気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に基づく情報開示に向けて、引き続き検討を進めています。
また、今後の船隊整備計画においてより省エネ効果の高い船舶建造を計画しているほか、省エネ効果が見込まれる特殊舵の普及を促進しています。

  • 次世代燃料への転換による排出量削減手法および安定的な確保手段の検討(水素、アンモニア、バイオ燃料など)
  • 脱炭素化に資する船舶関連新技術の検討、ゲートラダー装備船の導入および次世代バッテリー技術の導入検討
  • 運航データなどのデータ資産の蓄積/解析を進め、運航効率の改善を目指す

気候変動に対する指標と目標

当社グループの全事業におけるCO2排出量の算定を開始し、令和5年度の当社グループ全体のGHG排出量実績は、372,817t/CO2でした。

Scope 令和5年度GHG排出量(t/CO2
Scope 1 226,929
Scope 2 3,037
Scope 3 142,851
合計 372,817

また、当社の内航海運事業におけるCO2削減目標は、「内航カーボンニュートラル批准に向けた検討会(令和3年12月)において示された「2030年度までに17%削減(2013年度比)」を設定しております。当社の内航海運事業における令和5年度のGHG排出量実績は145,004t/CO2でした。平成25年度(2013年度)比で12%の削減状況です。

引き続き当社グループでの環境負荷低減を推進していきます。

モーダルシフトの推進支援

栗林商船グループは、モーダルシフトの推進を重要な経営戦略と捉えており、持続可能な社会の実現に向けた環境負荷の低減と物流の効率化に取り組んでいます。

モーダルシフト・BCP推進支援

環境保護への取り組み

当社は、大型船を多数保有する内航海運の先駆者として、環境に配慮した船体の開発・運航に努めています。

  1. 1. 最適な船型の開発
    省エネを考慮した最適な船型を開発するとともに、STEP、船尾FIN、PBCFなどのエコ装置・設備を採用しています。
  2. 2. 最新塗料の採用
    低燃費型船底塗料を採用し、航行中の摩擦抵抗を低減しています。
  3. 3. CO2排出量の削減
    S/G(軸発電機)を採用し、航海中は主発電機を止めることによりCO2排出量を削減しています。
  4. 4. 廃熱エネルギーの有効活用
    煙突から排出されるガスの熱エネルギーを排ガスエコノマイザーで取り込み、風呂や生活温水の給湯などに利用しています。また、エンジンの冷却水(冷却後の温水)を造水器へ取り込み、その熱で海水を蒸発させ清水をつくっています。
非可食作物ジャトロファ由来のバイオ燃料サプライチェーンに関する事業化調査への共同参画について

弊社は、2025年7月1日、日本植物燃料株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:合田 真。以下「NBF 社」)が事業主体として取り組んでいるバイオ燃料サプライチェーン構築(以下「本件事業」)に関する事業化調査(以下「本件 FS」)への共同参画のため、両社による基本合意書を締結いたしました。

ニュースリリース

グループ各社の取り組み

グループ各社においても、事業特性に応じた環境負荷低減を進めています。

栗林運輸

自社の温室効果ガス排出量を把握し、排出量の削減を推進。荷役機械(フォークリフトほか)の電動化を進めています。

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株式会社栗林運輸