業績のご報告(トップメッセージ)
株主の皆様には平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて当社第152期(令和6年4月1日から令和7年3月31日まで)が終了いたしましたので、事業の概況についてご報告申し上げます。
当期の世界経済はウクライナや中東での紛争が継続する中、中国だけでなく欧州や米国も景気は減速感を強めました。また日本も実質賃金が伸び悩み、消費は低迷しました。
そのような状況にあって当社は、主力の北海道定期航路事業では、物流の2024年問題の追い風もあり、一般雑貨や商品車両の輸送量が増加したことや、近海航路の収益が改善したこともあり、海運事業の売上高は491億2千2百万円、営業利益は23億9百万円となりました。
ホテル事業はインバウンド客の取り込みと販売単価の改善から売り上げは増加し、営業利益は2億3千万円となりました。
更に不動産事業の営業利益2億8千2百万円とその他事業の損失を加え、当期の売上高は530億7千1百万円、営業利益は27億5百万円、経常利益は33億2百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は20億1千3百万円となりました。
来期につきましては、米国の関税政策の変更による景気への影響が心配されますが、継続して高まるモーダルシフト需要を取り込みつつ、事業の拡大を図る所存であります。
株主の皆様には、今後ともなお一層のご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2025年(令和7年)6月
代表取締役社長 栗林 宏𠮷